あなたはラブライブ!の曲の振り付けでL字を見たとき、そこからどういう意味を受け取りますか?
「奇跡」ですか?「楽しい」ですか?
「ラブライブ!」ですか?
言葉にできないけど「エモい」ですか?
ラブライブ!シリーズではいろんな曲にL字の振り付けは使われているんですが、今日は特にLiella!のユニゾンに出てくるL字について、お話したいと思います。
「時」とか「時計」とか、手のひらや手の甲を支点にくるっとL字を回す様な感じの、これに似たような手話がある
L字は『時』のイメージ
前回の記事の『時』の部分にも同じことを書いたんですが
L字の振り付けには『時』のイメージが込められていることがあります。
ユニゾンでL字の振り付けが使われるのは以下の部分です。
①サビの部分
"ずっと終わらないで 時がとまればいいのに"って、初めて聞いたときからすごく好きな歌詞で。
そういう風に思うのって、その瞬間がとても楽しい、とても感動しているって証拠じゃないですか。
私はここで腕を時計の針に見立てているのがすごくいいなって思っていまして。
それは腕を回す=時計の針が進んでいる様に見えるからなんですね。
腕を回さない振り付けっていう選択肢もあったと思うんです。
でもです。
時っていうのは進むものだし、叶わないからこそ強く願ってしまう。
ああ、終わってほしくないなぁって。
楽しい時間が終わってしまう名残惜しさみたいなものを感じます。
それから、"ほら君と僕の鼓動が ぴったり重なり響いた!"って歌詞は、同じ時間を刻んでいる瞬間のことを言っていると思っていて。
腕を回す=時計の針が進む=時を刻むとするなら、ここの振り付けは、同じ時間を刻んでいることも意味しているのかなと考えられます。
サビの部分の振り付けは
『いま、一緒に過ごしているこの楽しい時間が終わってしまうのがとても名残惜しい』
『いま、この瞬間を共有している』
っていう意味で見えるような気がします。
②つながる一瞬を感じたい ねえ もっと!
私たちはライブ中にいろんな気持ちのやり取りをします。
Liella!ちゃんが楽しそうに歌ってたら自分も自然と笑顔になっていたり、あおりにノって高く腕を突き上げたり、合わせられそうな振り付けをマネしてみたり、感情のこもった歌声に涙したり。
リアクションって言うと簡単かもしれませんね。
嬉しい、楽しい、悲しい、寂しい。そういった気持ちの反応。
もちろんリアクションは私たちだけじゃありません。
私たちの笑顔にさらに笑顔になっちゃうLiella!ちゃん、あおられた会場の盛り上がりにさらにパフォーマンスのテンションあげてくるLiella!ちゃん。
Liella!のアクションに私たちが何かを返して、さらにそれに返される。
それって双方向からの気持ちの矢印があるから成立するじゃないですか。
ここはそれこそ歌詞のように右手と左手のL字を繋げる振り付けなんですけど、ここはLiella!と私たちの気持ちのやり取りを表しているんじゃないかなって思います。
"つながる一瞬"って、きっとその場にいる私たちとLiella!が一緒になって楽しんでいる時間のこと。
それでこの後の"ねえ もっと!"です。
"ねえ"って誰かへの呼びかけですよね。
その呼びかけられている相手って間違いなく私たちのことで。
嬉しいですよね。みんなが一緒になって楽しんでいるこの時間を"ねえ もっと!"って言ってもらえて。
彼女たちともっともっと楽しい時間を過ごしたいって、とても強く思わされます。
"ねえ もっと!"って歌いながらセンターステージど真ん中に5人が集まる、ここの部分も好きです。
お互いに顔を見合わせてから、ぐーっと上を指差すんですけど、当然、指はL字なわけでして。
真ん中にL字を集めるのが、彼女たちが一緒に過ごしてきた時間を表しているかの様で。
顔を見合わせている瞬間は、彼女たちのこれまでを振り返って共有しているみたいに見えて。
5人で集まる姿は円陣をしている様にも見え、どことなく決意めいたものも感じます。
たくさんの苦楽を共にしてきた彼女たちがこれまでを振り返って、楽しい時間をもっと!と歌って、そして最後は同じ方向を指差すんです。
私たちも、次の楽しい時間へと一緒に行こうと誘われている、そんな気がしてなりません。
③ラ!ラ!ラ!ラ!ラララララ!
ここはね、『時』の意味もそうなんですけど、L字から音の『La』の意味も連想させ、ダブルミーニングにしている大天才なとこなんですよ。
そもそも「ユニゾン」ってざっくり言うと音楽的には「同じ旋律を複数人で歌う・演奏すること」って意味なんですね。
その日、その場にいるみんなで同じ旋律を歌う。これも瞬間の共有だと思います。
声出しの出来ない最近のライブですけど、声が出せるようになったらまず間違いなくここの部分はみんなで歌うと思うんですよ。
きっと楽しいんだろうな。
でも今、声は出せない。
それでこの振り付けです。
歌うことの出来ない今、ラララと歌う行為を代わりに表してくれているのがここのL字なんです。
実は先ほどわざと「音楽的には」という言葉を付けて「ユニゾン」の意味を書きましたけど、ちょっとダンスにおける意味も書いておきます。
ダンスにおける「ユニゾン」は「複数人で全員同じ振り付けを踊ること」です。
ここね、本当にいいなって思ったんですよ。
2ndライブは現地参加もしたし、配信でも見たんですけど、ここの会場の一体感マジで好きだなって。
みんながLiella!のラララの振り付けに合わせてブレード振ったり、腕挙げたり、それこそ指もマネしてL字にしたりしてるわけですよ。
「わたし」とLiella!が同じ振り付けを踊る、「あなた」とLiella!が同じ振り付けを踊る。「わたし」と「あなた」は知り合いでも何でもありません。
でも結果的に会場にいる「わたし」と「あなた」はLiella!を中心として「みんな」で「ユニゾン」しているわけです。
それはつまり、いまこの瞬間をみんなで共有しているということと同義で。
この曲のタイトルが「ユニゾン」たる所以はもしかしたら、ここの部分にあるのかもしれません。
④最後のポーズ
この曲はL字にした手をぐーっと上に向けたポーズで終わります。
その際に目線も上を向くんですけど、どこを見ているんでしょうかね。
私はL字の指差す『さき』を見ているのかなって思うんですけど。
曲中では"ずっと終わらないで 時がとまればいいのに"とは歌っているけど、時がとまることに対して是と言っているわけではないんですよね。
時は戻らないし、止まらない。それが分かっているからこそ『いま』この瞬間を忘れないように心に焼き付ける。
そして、そのときの感じた確かな気持ち、それと一緒に『未来』へと進む。
最後のポーズはL字が『いま』、そして目線は『未来』を見ていることを同時に表しているんじゃないかなって思います。
その先に見つめる『未来』は、きっと楽しいものだと、私は信じて疑いません。
終わりに。
『時』と一言で言ってもいろんな意味がありますよね。
前回の記事で取り上げたWish Songは「歴史」とか「時の流れ」みたいなイメージでしたが、ユニゾンは「いま」とか「瞬間」っていうイメージなのかなって思いました。
同じL字、同じ『時』のイメージだけど、ニュアンスが違うっていうのは書いていて面白い発見でした。
書いている最中にL字=『時』のイメージの曲って他にもあるなぁなんて思ったので、そのうちおまけ記事みたいにあげれたらと思います。
思い出話というか。
Liella!の2ndライブ名古屋公演の前日に今回の記事の元になるL字=『時』のイメージっていう発想に至っていたわけなんですけど、ユニゾンの振り付け見た瞬間、うわーーーーーーー!!!!!!『時』の振り付けじゃん!!!!!!!!ってなって、1番サビ中まるっと頭抱えて泣いていました笑
何て言うかこう、これまでのLiella!との思い出が走馬灯の様に駆け巡ったというか。
一瞬で感情が爆発して涙が抑えきれませんでした。
ただ、あ、この曲は「いま」楽しまなきゃ、頭抱えてる場合じゃねぇ!って切り替えたんですよね。
最後の最後まで、全力で楽しみました。
2ndライブ、本当に楽しかったなぁ。
あ、前回の記事で待ってろ味噌カツ!!!!って書いたんですけど、めっちゃうまかったです。
また味噌カツ食べに名古屋行きます!
Liella!ちゃんのこれから。
2期生も加わり絶賛ファンミ中のLiella!ちゃんたち。
キャストもみんな、とっても個性的でいいですね。
1期生の5人は雰囲気がちょっと先輩っぽくなりましたね。
もう少しでアニメの2期も始まるし、とっても楽しみです。
これまでの彼女たちの頑張りを考えると、彼女たちの見せてくれる次の新しい物語には期待しかない。
きっとまた私の心をワクワクさせてくれると信じています。