あおいろ自由帳

風の吹くまま 気の向くまま

Liella!5thライブのセトリについて語りたい。『Departure』ー25ページ目ー

Liella!5thライブの裏テーマは『Departure』である。

そうであったら楽しいよね。

というお話をします。

 

裏テーマは『Departure』だと考えた理由は3つあります。

①シェキラ☆☆☆衣装

②『5』th

③セトリが『Departure』の歌詞をなぞっている

 

 

 

①シェキラ☆☆☆衣装

理由1つ目はシェキラ☆☆☆の衣装です。

この衣装は「パイロット」をイメージしたものになっています。

パイロット→飛行機→空港…とここまで連想して、あっ!と思いついた方もいるかなと思うんですけど、空港内の出発するところらへんで、『Departure(s)』の文字が案内板に使われています。

私は「Liella!ちゃんだ!」って言いながら毎回写真撮っちゃう笑

そして5thのキービジュアルでは夜空も描かれています。

パイロット衣装と夜空。

新しい夢へと出発するLiella!ちゃんのようにも見えます。

ちょっと『Departure』の香りが漂ってきましたねぇ。

余談ですが、5th東京公演の武蔵野の森の出口は南東を向いていて、ライブ終わりにそのまま夜空を見上げるとキービジュと同じ夜空を見ることができたんですよ。

あー…キービジュ、Liella!のみんなが見ていたのが武蔵野の森で、ライブ終了後会場に背を向けて次の星空へ旅立つって解釈もできそうですねぇ。

※この記事を書いている間に5th振り返り生放送で「ファンミはリエラジェットで行くぞ!!」って話題が出てきて吹き出しました。シェキラ☆☆☆のパイロット衣装からのファンミの交通手段がジェット機っていうのは、5th→ファンミの流れが汲まれてて面白い。

 

②『5』th

さて、もう1つの理由ですが。

リエラのうたで『Departure』が歌われたのは1期12話です。

12話ED映像で使われていた花を覚えていますか?

ペンタス』という花です。

ペンタス(Pentas)という名前は、ギリシャ語で数字の『5』の意味する「Pente」を語源としています。

そう、5thライブの『5』です。

匂う、匂うぞ。だんだん『Departure』の香りがしてきたぞ。

 

 

③セトリが『Departure』の歌詞をなぞっている

結論から話すと、Liella!5thライブのセットリスト、実は『Departure』の歌詞をなぞったものになっているんですね。

曲の歌詞・タイトル・物語・ダンスなど、いろんな観点からイメージを膨らませていきたいと思います。

 

一応、図も載せておきますね。

 

さっそく順番に見ていきましょう。

 

あなたと思い出をたどるよ

01.Starlight Prologue 11人ver.

02.MIRACLE NEW STORY 11人ver.

思い出をたどる方法と言ったら何でしょう。

Starlight Prologue、MIRACLE NEW STORY、この2曲では"物語"という歌詞が共通して使われているので、今回は本やアルバムを開くイメージでしょうか。

特にMIRACLE NEW STORYでは本を開くような振り付けもありますし、イメージぴったり。

これは星たちの物語です。と始まるのが素敵ですよね。

 

たくさん泣いたし笑ったね

色んなことをこえて 気持ち

いまひとつにつながる

03.Tiny Stars

04.Welcome to 僕らのセカイ

05.バイバイしちゃえば!? 2期生ver.

06.Blooming Dance!Dance!

07.1.2.3! 3期生ver.

Tiny Stars~1.2.3!の流れはここの歌詞の通りだと思います。

たくさん練習して、うまくいって嬉しくて笑ったり、うまくいかなくて悔しくて泣いたり、日常の些細な楽しい思い出、1期生、2期生、3期生、それぞれが乗り越えてきた物語を感じます。

1,2,3期生が順番に曲を披露するのも物語やメンバーの「繋がり」を感じられていいですよね。

 

 

見上げてみて あの星たちも瞬く

08.Stella!

ステラとは「星」の意味です。そのまんまです。

星の光る様子を輝き、煌めきなどの言葉で表現しますが、今回は瞬く。

Stella!の歌詞の冒頭も"その胸で瞬くの"と歌っており、共通点がありますね。

 

呼び合うように

09.クレッシェンドゆ・ら

"呼び合う"と聞いたらぱっと「名前呼び合うように」のタイトルが思い浮かびます。

クレッシェンドゆ・らは可可がレンレン呼びになるまでの過程の曲だと私は思っていて、そう考えるとここの歌詞とクレッシェンドゆ・らにも繋がりが見えてくるような気がします。

 

ひとつ前の歌詞とも一緒に見てみましょう。

"あの星たちも瞬く 呼び合うように"というのはどういう意味でしょうか。

クレッシェンドゆ・らはもっと簡単に考えると誰かと誰かが仲良くなるまで、つまり強い繋がりを持つまでの過程を描いた曲です。

「瞬き」というのは輝きよりももう少し小さなもので、「生まれたばかりの夢」、「夢の予感」の様なものです。

そう考えるとここに対応する歌詞は

"つながる(クレッシェンド)きっかけ 不思議な予感してるの"

が当てはまりそうです。

また、クレッシェンドゆ・らのサビの"…かもね"という歌詞はいわゆる「予感」なので、やはり「瞬き」という歌詞とうまくリンクしている様に思えます。

 

ずっと胸に描いていた 夢が 夢が 花ひらいたよ

このきらめき詰めこんで 新たな旅に出よう

10.不可視なブルー/ベロア

11.A Little Love/Dancing Raspberry

12.影遊び/オルタネイト

ここはざっくりとユニット曲のゾーンだと思っていて、ユニット曲を披露したのは前回の4thライブです。

ここの歌詞で言う「夢」とは、例えばスクールアイドルになった坂倉花のことだったり。

例えばいつかみんなで常夏☆サンシャインを歌う日が来るかもしれないと思っていた葉月恋のことだったり。

例えば全公演最初から最後まで何の制限もない声出しOKのライブに初めて臨む私たちのことだったり。

4thライブはそういったいろんな夢が叶っていったライブだったと思います。

それを想起させるのがここの歌詞です。

 

自分信じられない日も あなたを信じて走ったよ

止まって進んでくりかえし 強くなれた気がする

13.FANTASTiC

14.Day1 11人ver.

15.ノンフィクション!! 11人ver.

ここで言う「あなた」とは夢だったり、自身が持つ理想の自分であったり、応援してくれるファンのことであったり、もしかしたらメンバーのことかもしれません。

それらを信じて頑張る姿がここの歌詞からは想像できます。

"選ばれるためにってあれもこれも頑張った 言われたいのはやく"You are FANTASTiC!""

"君がいてくれるなら うまくいきそうな気するよ 夢見たあの場所まで駆け抜けよう"

ノンフィクション!!は歌詞を引用するまでもなく、アニメ内でそういった物語でありました。

もがいた先にティアラを手に入れる物語でありました。

 

ねえ これから

どんな未来が僕らを

待っているんだろう

16.Jump Into the New World

もうタイトルからぴったりだし、

"飛び込め!New world ここからは新未来 go!"

って歌詞もぴったり。

 

もっと遠く行けるはずさ

17.Sing!Shine!Smile! 11人ver.

"もっと遠く行けるはずさ"っていうのは、「夢を見ている状態」「未来を信じている状態」です。

そう考えるとSing!Shine!Smile!の

"夢見てるんだ ただ夢中さ"

"遠い輝きも掴める気がして"

"もっとできる そうさできる"

などの歌詞が対応している様に思えます。

そもそもSing!Shine!Smile!はStarlight Prologueで越えられなかった東京大会の先へ進むための曲でもありました。

作中のLiella!も東京大会よりも先、「もっと遠く行けるはずさ」と思っていたんじゃないでしょうか。

 

夢が 夢が また芽吹いたよ

18.Wish Song 11人ver.

ここはWish Songのダンスが対応します。

Wish Songのダンスには「植物」を意味する振付が多用されていて、サビの終わりの手のひらをパッとクロスさせる部分は「芽吹き」をイメージさせる振り付けになっています。

詳しい話は過去記事にありますので、もし興味があれば読んでみてください。

aomori555.hatenadiary.jp

 

もうこの手を離さない

一緒に旅に出よう

19.シェキラ☆☆☆

"もう君を離さない"

"さぁ 僕と 僕といっしょに踊ろう"

ここはかなりわかりやすくて、シェキラ☆☆☆のサビの歌詞がそのまま対応します。

 

 

あすが見えなくても 出かけるのさ

希望が道を照らすから さあ

EN1.START!!True dreams/WE WILL!!

ここからは日替わり曲になりますが、どちらの曲から考えてもちゃんとDepartureの歌詞をなぞらえているのがすごい。

まずはSTART!!True dreams。

"スタートラインに立ったら ゴールは遠く遠く"

"いつか僕らもなりたいよ 輝く最光星"

次にWE WILL!!。

"どれだけやれるか わからなくたって燃やすんだ"

"追いかけてゆくよ スーパースター"

 

ここの面白さってどっちの曲にも『スーパースター(最光星)』って歌詞が入ってることだと思っていて、『スーパースター』っていうのは"あすが見えなくても出かける"理由だし、"道を照らす希望"そのものだと思うんですよ。

余談だけど、アニメ3期のOPにも『スーパースター』って歌詞が入りそうだよね。

 

 

物語は続いてゆく

EN2.TO BE CONTINUED/キラーキューン☆

タイトルそのまんま過ぎてウケる。隠す気がない。

TO BE CONTINUEDの方は一切説明がいらないので、キラーキューン☆の方を。

物語が続くというのは今よりも先、明日へ時間が続くことです。

キラーキューン☆はその明日へ想いを馳せるような曲でもあります。

"あすの準備は万端ですか?"

"もうすぐ会える震えるぜ"

"もっと明日は好きになる"

ここら辺の歌詞が良い感じに対応しているんじゃないでしょうか。

 

 

叶えたくて抱きしめてる 夢を 夢を 咲かせにいこう

このきらめき詰めこんで 新たな旅に出よう

叶える旅に出よう

EN3.UNIVERSE!!

"胸の奥 キラリと生まれた気持ち"

"君と創るUNIVERSE!!"

""レールのないこの星空を 超高速で駆け抜けよう 手をつないで"

"宇宙を一緒に創ってくよ"

ここの部分は上記のUNIVERSE!!の歌詞が対応していると思っています。

Departureの1番とラスサビの歌詞は似たような雰囲気があるんですけど、1番サビはユニット曲のゾーン、ラスサビはUNIVERSE!!に対応しているっていうのが、どちらも4thライブを想起させているためさらにセトリの芸術点が高くなっています。

 

僕らはいくよ 咲かせにいくよ

僕らはいくよ 咲かせにいくよ

EN4.未来は風のように 11人ver.

"もっともっと遠く目指してみよう"

"どんどん高く飛んで 夢を描こう"

"本気で飛ぼう さあ一緒に飛ぼうよ"

未来は風のようには一緒にいろんな夢を叶えにいこうって、そういう曲でしょ。

 

 

『Departure』の歌詞とセトリの関係性の話は以上です。

 

 

ね?何かそれっぽく思えてきたでしょ?

っていうか、5thライブの裏テーマは『Departure』なんだって、そう考えた方がちょっと楽しいと思うんですよね。

 

今回の5thライブ、私はLiella!の1stライブから応援してきたので、これまでのLiella!ちゃんとの歩みを思い出すような、ライブの最中にいろんなライブの追体験をしているような気分になることもありました。それも狙いの一つだったように思います。

でも5thライブって別に最初から応援してきた人のためだけのライブでは絶対になくて、それこそ5thライブで初めましての人ももちろん、この先Liella!と出会うであろう人も、どのタイミングでもLiella!と出会ってくれた全ての人を、一緒に次の夢を見に行こうよって誘ってくれてるライブだと思うんですよ。

だから"繋いでいく 君のハートも ここから出会ってく沢山のハートも"といろんな人を対象に

"明日も明後日もまた夢を見ようよ"と提案してくれるし

"もう君を離さない!"と宣言するし

"Shake it up!Dance! ハートビート結べ"と、一緒に踊ろう、わくわくしようと誘ってくれているわけで。

だからここが。11人揃った今が新しい出発点なんです。

 

待って、待って、4thライブで11人揃ってたじゃないかと思ったそこのあなた。

もうちょっと詳しく「11人揃う」ことについて言及させてください。

4thライブと5thライブ、大きな違いは何だったと思いますか?

私が感じたのはテーマの違いでした。

5thのセトリで多くの人が疑問に思ったのはそれまでナンバリングライブ皆勤賞だった私のSymphonyがセトリになかった理由ではないですか?

セトリになかった理由、それは今回見せたかったテーマと違ったからだと思います。

ラブライブ!スーパースター!!は「私を叶える物語」と「みんなで叶える物語」の二つの要素を持っています。

「私を叶える物語」の側面を持つ私のSymphonyをやらなかったのは、5thライブで最終的に見せたかったのが「みんなで叶える物語」とその出発点だったからです。

そして勘違いしないでほしいのは、決して「私を叶える物語」を軽視したからセトリに入っていなかったわけではないんです。

Tiny Stars~ノンフィクション!!までのセトリの流れは1期生、2期生、3期生が揃い、それぞれの夢に一歩踏み出した「私を叶える物語」を表していて、つまりは私のSymphonyをその物語に含んでいます。

私のSymphonyはこのセットリストの物語にすでに含まれている

だからわざわざ披露しなかったんです。

先ほど5thライブは「みんなで叶える物語」とその出発点を見せることがテーマだったと書きましたが、4thライブは5thと比較すると「私を叶える物語」の比重が大きなライブだったと思います。

そう考えると4th→5thは「私を叶える物語」から「みんなで叶える物語」への変化点であるとも言えます。

「私を叶える物語」から「みんなで叶える物語」への変化ってどこかで見た覚えがないですか?

そう1期12話

Starlight Prologueを歌った時です。

東京大会で負けたとき、

「勝って、ここにいるみんなを笑顔にしたい。やった!ってみんなで喜びたい」

「私たちの歌で、Liella!の歌で、結ヶ丘の歌で優勝したい。いや…優勝しよう」

と、歌えるだけでよかったかのんの夢がみんなと一緒に叶えたい夢に変わった瞬間でした。

だから5thライブは11人のStarlight Prologueで始まったんです。

4thと5thを結ぶ変化点のここに持ってきたんです。

11人で披露したのもすごくいいと思っていて。

だってそれはStarlight Prologueを歌った5人のあの日から今までの出会いや努力の全てを肯定している。

Liella!が9人になったことも、11人になったことも、全て肯定している。

同時にこれは11人の新しい「みんなで叶える物語」を始めようという宣言とも取れてめちゃくちゃかっこいい。

 

つまり私が言いたい「11人が揃う」というのは、単に人数が揃うという話ではなく、私を叶える物語を経て、みんなで叶える物語を、1つの同じ夢を見に行こうと、11人の足並みが揃うことだったんです。

全員が同じスタートラインに立つことだったんです。

同じスタートラインに立つために必要だったのが4thライブと5thライブ、2つのライブの物語と期間だったんです。

そして揃った11人が一緒に見に行こうよって言ってる夢って何でしょうか。

それはアニメ3期です。

ラブライブ!シリーズ初の、前人未到のアニメ3期です。

前人未到の地、その最初の一歩目を一緒に踏み出そうと誘ってくれているんです。

Liella!1stライブ宮城公演Day2、『Departure』のライブ演出の最後を覚えていますか?

メンバーが横一列に並び、同時に一歩を踏み出すんです。

 

誰も見たことのない世界に一緒に飛び込もうよってLiella!が誘ってくれるのがこの上なく嬉しいじゃないですか。

そんなのどう考えたって、わくわくするじゃないですか。

そう考えると、このセトリはストーリーを持ち、さらに美しさが増すじゃないですか。

 

だから私は5thライブの裏テーマが『Departure』だったら楽しいと思うって言ったんです。

 

 

終わりに。

何というか、この5thライブは『アニメ3期楽しみにしててね』っていうメッセージだったのかなって。

『楽しみに待ってろよ!!!』っていう挑戦状のようなものかもしれない。

なんてったってLiella!はドリーミングモンスターだからさ。

アニメ3期を迎える前にこのライブに参加できてよかったなって心の底から思います。

 

最高に面白いセトリをありがとう。

いま、ものすごくわくわくした気持ちでいっぱいです。

わくわくぅくぅさんや!

 

おまけ。

実はLiella!5thのセトリがあまりにも面白すぎたので、別視点でもう1つこのセトリに関するブログを書きました。

aomori555.hatenadiary.jp

 

・このセトリは最初から最後まで途切れることなく1つの物語を描いていて美しい

・このセトリはLiella!の過去現在未来をなぞったセトリになっている

・Stella!とクレッシェンドゆ・らを日替わり曲にしなかった理由

とか、好き勝手に語っておりますので、興味がある方はそちらも覗いてみてください。