あおいろ自由帳

風の吹くまま 気の向くまま

Wish Songの振り付けについて語りたい。花は種を残すものー11ページ目ー

Wish Songは印象的な振り付けが多い曲ですよね。

"五線譜のうえ"とか、"キミにはもう涙は似合わないよ"の部分なんかはみんな大好きですよね。

わかる…。いいよね…。

 

今日はそんなWish Songの振り付けの中でも私の好きな部分、『植物』と『時』の2つについて語らせてください。

 

※脳内アーカイブのある方はそれを参考に、無い方はYoutubeの方で「Wish Song」「踊ってみた」で検索するといい感じの動画が出てきますので、そちらをご参考ください。

 

『植物』

Wish Songで植物の振り付けって聞いて思い浮かぶものはありますか?

"Wish Song"の"Wish"の部分、手で作った花を下から上へとぐっと上げる所なんかは想像しやすいかと思います。

実は他にも私には植物に見える振り付けがあるんですけど、それがサビ終わりの手の部分なんですね。

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ここの部分が私には「」に見えます。

これを考慮して、1番から順番に見てみましょう。

1番のサビ終わりは、顔の前で組んでる手の片方が開かれて、もう片方の腕を押し上げる振り付けになっています。

組んでいる手を「種」として捉えると、ここの部分は土の中で種が発芽し、茎が伸びていく様子に見えます。

次は2番の終わりを見てみましょう。

顔の前で組まれた手がぐ~っと上に上がって、パッと手が開きます。

どうですか?土の中からぐ~っと伸びてきた芽がパッと開いたように見えませんか?

最後はラスサビですが、2番とほぼ同じですね。順番に開くか、同時に開くかの違いだけです。

 

Wish Song初見時からこの手の部分は不思議だな~と感じていました。

それこそ花が開くようにも見えたし、翼のようにも見えたし、結ヶ丘の校章の形にも見えたし、いろんな捉え方ができました。

その中でも私がこれを「芽」と捉えたのは、葉月恋の母親、葉月花の名前からの連想です。

植物の成長を考えたとき、花と芽の間に入る過程は何でしょう?

それは種です。

植物の成長は種から芽を出し、花を咲かせ、そして種を残して、さらにその種がまた芽吹き…と続いていきます。

"Wish Song"の部分の振り付けは開いた花→手を組む→手を開くが基本の形です。

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ここはその植物の過程を表しているんじゃないかと私は考えます。

 

葉月花は葉月恋の心に種を残しました。

それはスクールアイドルをやってみたいという憧れの気持ちです。

葉月花は葉月恋に「スクールアイドルはお母さんの最高の思い出」と楽しそうに話していました。

幼少時の葉月恋はきっと楽しそうに話す母親を見てスクールアイドルに興味を持ったことでしょう。

作中でも、「母が新たに作ったこの学校でスクールアイドルを始めようと思っていました」と言っています。

学校を盛り上げる方法は多々ある中で、スクールアイドルを選んだのは、やはりやってみたいという憧れの気持ちがあったからなのではないでしょうか。

紆余曲折ありましたが、葉月恋は無事にスクールアイドルを始めます。

植物は必ずしも芽を出すとは限りません。

土の中でその芽が出ることなく枯れてしまうことだってあります。

だからこそ、葉月恋のスクールアイドルに対する気持ちが無事に土から芽を出したことが私はこの上なく嬉しいと思いました。

 

 

余談ですが、"朝の眩しい陽射し"、"突然の通り雨"という、植物の成長に欠かせない「光」と「水」の要素が歌詞中にあるのもちょっと面白いんですよね。

 

 

『時』

さて、次に『時』の振り付けの話に移ります。

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ここの可可ちゃん可愛くてお気に入りのスクショなんですよね。えへへ。えへへへへ。

はい。それで何で急にここの画像を出したのかというと、この指の部分を見てもらいたかったからなんですね。

結論から言うとここは『時』を表した振り付けです。

実は「時」とか「時計」とか、手のひらや手の甲を支点にくるっとL字を回す様な感じの、これに似たような手話があるんですよね。

イメージは時計の針です。L字が時計の針。これが回る。

実際にダンスを見ると両手のL字をくっつけて、親指を支点にしてくるっと半回転させています。

ここが『時』を表している裏付けはもう一つあって、ここに対応する歌詞が"どんな時でも"と"途切れはしない"であり、どちらも時間に関係する歌詞なので、やはりここは『時』を表していると考えて良さそうです。

 

L字は『時』のイメージ。それだけ覚えておいてください。

ではここの振り付けを見ていきましょう。

 

1番と2番では、5人のうち可可だけが該当の振り付けを踊っています。

ノンフィクション!!のときの記事でも少し書いたんですが、衣装や振り付けが4:1で分かれているときには何かしら意図があると私は考えています。

と、いうことは、ここの振り付けはこの曲の中でも何かしらの意図があるはず。

 

詳しく見ていきましょう。

1番はくっついていたL字が離れます。

L字が離れる→時が離れる→何かが途切れる、と考えられそうです。

作中で途切れてしまったものと言えば、学校のことでしょうか。

葉月花たちはアイドル活動によって廃校を阻止しようとしましたが、残念ながら神宮音楽学校は廃校になってしまいました。

ここで一度学校の歴史は途切れてしまいます。

 

さて、続いて2番です。

こっちでは1番とは逆に離れていたL字がくっつきます。

L字がくっつく→離れていた時がくっつく→途切れていたものが繋がる、と考えられるでしょうか。

廃校になった学校が、再び作られる。途切れてしまった歴史が再び動き始める。

うん。作中とも矛盾なさそうです。

矛盾はないけど普通ですね。

せっかくなのでもうちょっと深読みしていきましょう。

 

さっき『植物』の話の所で葉月花は種を残したと書きました。

その種って1つだけだったんでしょうか。

1つの花が残す種の数って1つとは限りませんよね。

廃校阻止のために行ったアイドル活動、学校作りのために尽力したこと、それら全てがきっといろんな人の心に種を残していったと思うんです。

そのうちの1つ。例えば、作中では描かれていませんが、葉月花のライブを見た人の心にも何かしらの種をきっと残したんじゃないかなと私は考えています。

そしてその種が芽吹き花を咲かせまた誰かの心に種を残す。

そうして葉月花の想いは脈々と受け継がれてきたんじゃないかなって、その種のうちの1つがスクールアイドルっていう名前だったんじゃないかなと。そう考えるわけです。

 

ということで、2番のL字がくっつく振り付けは、学校が再び作られたことだけではなく、過去と現在が繋がった、葉月花の想いが次の世代へと繋がってきたことも表しているんじゃないかと思います。

 

ラスサビは、なんと、可可も、残りの4人と同じ振り付けをしているんですね。

もう2番で学校は出来ましたよ、想いは繋がりましたよって表したので、わざわざもう一度同じこと言わなくてもいいよね?みたいなことなんでしょうか。

ここはもう少し考える余地がありそうですが、それはまたの機会に。

 

 

終わりに。

『植物』と『時』の話を踏まえて、最後にもう少しだけお話させてください。

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『植物』の所でもさらっと触れましたが、2番終わりとラスサビ終わりのこの「芽」の部分についてです。

2番は順番に、ラスサビでは5人同時に手をパッと開きます。

 

Wish Songの振り付けは全体を見ると過去から現在への時の流れを表しています。

1番は葉月花の時代を、2番は誰かの時代を、ラスサビはLiella!の時代を。

と、いうのも葉月花は恋だけでなく、次の時代のスクールアイドルにも種を残していました。

 

2番の順番に開く芽は、そんないろんな時代のスクールアイドルたちの芽吹きを表しているんじゃないかと私は感じました。

作中で直接的に名前は出てきていませんが、ここの円陣の演出なんかはμ'sを彷彿とさせる演出ですよね。

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葉月花のアイドル活動は巡り巡ってきっとμ'sの時代にも繋がったし、さらにその次の時代に、そしてさらに次の…それが最終的に現在のLiella!にも繋がった。

そしてラスサビ、5人が同時に手をパッと開くのは、5人が揃い、5人でスクールアイドルを始めた、今、まさにこのステージの瞬間なんじゃないかと考えます。

それでですね、私はラストの振り付けが一番面白いと思ってて。

種→芽→花→種…の「芽」の状態で曲は終わっているわけですよ。

土から芽吹いたばかりの芽って、花と違って一目見てそれが何て名前の植物なのかなんてあんまりわかんないですよね。

第8話の段階では彼女たちはスクールアイドル活動をスタートしましたが、まだLiella!っていう名前もついていません。

何をするのか、どこへ向かうのかまだまだ分からない始まったばかりの状態。

だからこそ、芽の状態。

そう考えながらWish Songのこのラストの振り付け見たら、Liella!はこれからどんな花を咲かせるんだろう?って、めーーーーーっちゃワクワクしませんか?????

するよね?わかる!!!!!!!!!

 

花は種を残すものです。

葉月花のように、Liella!も誰かの心に希望の種を残す、素敵な花になったらいいなと思います。

 

 

 

はい!ちゅーこって。

Liella!ちゃんがデビューして1年。

曲を聴いて、アニメを見て、ライブを見て、本当にLiella!ちゃんがどんなスクールアイドルになっていくのか、次はどんな物語を見せてくれるんだろうって、見るたびにワクワクしているんですよね、私は。

何個か記事のネタ候補はあったんですが、Liella!の未来に期待している今の自分の気持ちと、自分がWish Songから受け取ったイメージがいい感じでリンクしていたので、今回はWish Songの記事を書いてみました。

次にLiella!ちゃんに会えるのは今週末の2ndライブなんですけど、ホントわくわく止まらん状態なうです。

待ってろ名古屋!!!待ってろ味噌カツ!!!!

ではでは、今夜は徹夜で遠征準備なので今回はここらで。

とりま顔面登録してきまーーす!!!